アントロポゾフィー医学の教育や広報を担う本部である、スイス・ドルナッハの精神科学自由大学医学セクションからの、
「コロナ・パンデミックーいくつかの観点と展望」
ゲーテアヌム精神科学自由大学医学部門の共同代表、マティアス・ギルケとゲオルグ・ゾルトナーからの寄稿です。(トップページのメニューバー「医師会からの声明」内にあります。上のリンク、または下のPDFビューワーからご覧ください)
一般社団法人 日本アントロポゾフィー医学の医師会 代表 安達晴己
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時代を映す症状―自身の免疫で高齢者を守る
2020年3月18日
ハーヴェルヘーエ病院は、ベルリンで最初の病院のひとつとして、Covid-19の患者のためのコロナ外来を設置しました。ドイツ全土でまだ4千例に達していなかった3月中旬に院長のハラルト・マテス氏に話を聞きました。
ベルリンの現在の状況は?
ハラルト・マテス: 私たちの病院は、独立したコロナ外来で患者にウイルス検査を実施して必要な場合は治療をする6つの病院の中のひとつです。大変な数の感染を心配する人たちが殺到しています。そこで、私たちは次のことを決めました。患者には敷地内の隔離した専用の建物で対応することで、更なる感染の拡大の危険を回避するということです。Tagesschauの夕方のニュースでこの外来が紹介されました。さらに私たちは4〜6回線のホットラインを設置して、心配する人たちに最初のやりとりの中で助言を与え、その後、必要があればコロナ外来で検査を受けるようにお願いしています。ロベルト・コッホ研究所のガイドラインに従って、私たちはすでに症状を示している人しか検査することができません。ですから、南チロルから来た人や感染者と接触して、自分が健康かどうか確かめたいだけの人などは、最初からまったく来る必要はないのです。ほかの病院では、問い合わせのおよそ90%を占めるこのような人たちが押し寄せて、救急外来や急性期外来が塞がってしまっています。この電話ホットラインによって前もって選別することは非常に有用であることが明らかになりました。
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